【宇宙船?】大阪メトロ中央線の最新車両・400系を徹底解説!独特なデザインの車内の内装や充電できるUSBポート、クロスシートの座席なども紹介!

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こんにちは!のりたです!

今回は、2023年6月の運用開始から1年と少しが経った大阪メトロの中央線の新型車両、400系について徹底解説していきます!

この記事を読めば400系の全てを理解できる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください!

導入された経緯

2021年末に大阪メトロより公式に発表されたこの400系は、2025年の大阪・関西万博を契機に新世代車両として開発が進められました。

f:id:flynrt:20240902224343j:image 400系の外観デザインイメージ 大阪メトロHPより

また、同時に万博に向けた一時的な輸送力増強用の編成として、既に大阪メトロの御堂筋線と谷町線で運用されている30000系を改良した30000A系も導入されることが発表されました。

f:id:flynrt:20240902224417j:image 30000A系の外観デザインイメージ 大阪メトロHPより

どちらの車両も、車体に緑のラインが入った、THE中央線の車両ではなくなってしまいました。

大阪メトロの路線で車体にラインが入っていない車両が運用されるのは中央線だけなので、案外貴重かもしれません。

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超奇抜なデザインが話題に

そしてこの400系、その奇抜なデザインから、2021年末に発表された当時、宇宙船やG-SHOCKなどとSNSで散々に言われていたのが記憶に新しいかと思います。

車両のデザインは株式会社KEN OKUYAMA DESIGNの奥山 清行氏が監修されていて、「乗って楽しいを形にしたデザイン」となっているようです。

また、デザインコンセプトとして、

・大阪の新しいシンボルとなるモダンさ

・誰もが毎日使う安心感・利便性

・未来的な形、エンタテインメント性

の3つが大阪メトロより発表されています。

https://www.aluminum.or.jp/railway_vehicle/meeting/20/files/20_02.pdfwww.aluminum.or.jp

実際、このデザインなので、中央線の高架区間を走行している際は非常に目立ちます。

また、この宇宙船のような近未来的なデザインで、たしかにエンタテインメント性があるように感じます。

ちなみに製造は日立製作所が担当しているようです。

既存の中央線の車両を置き換え

新たに開発・新造された400系と、既存の30000系を改良した30000A系が導入されるまで、中央線内では20系、24系が運用されていました。


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左:引退ヘッドマーク掲出時の20系 右:24系 画像提供:あかかなさん

これらの車両は2024年3月をもってすべて引退となりました。

また、大阪メトロではラストランのイベントも実施していたようです。

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そして、引退後の車両については、20系はすべて廃車、24系に関しては22系に改造され、谷町線に転属されたようです。

この置き換えにより、現在中央線内を走行している車両は、400系、30000A系、相互直通運転先の近鉄が保有する7020系の3種類となりました。

大阪メトロ側が保有する車両は2022年以降に新造された車両なのに対して、近鉄側の車両は2004年〜2005年に製造された車両なので、近鉄側の編成の車両が来たときのハズレ感は否めないです。

ぜひ近鉄側にも新造車両を導入してもらいたいところですが、車齢60年超えの車両が未だ現役な近鉄さんには難しいんでしょうか。

開放感抜群の車内

こちらが実際の400系の車内

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角張ったデザインになっていることで、天井がかなり高くなっていて、開放感の感じられる車内になっています。

車両ごとに違う内装設備・デザイン

続いて、車両ごとに違う内装設備とデザインのついて。

1,6号車

まずは、先頭および最後尾の車両となる1号車と6号車から。

前面展望も楽しめる

運転室のガラスになっている範囲が広いので、前面展望を楽しむこともできます。

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緑色のロングシート

座席に関しては緑色のロングシートが設置されています。

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このロングシート、背もたれが垂直になっていて正直座りずらいです。。。

2,3,5号車

続いて中間車の2号車、3号車、5号車について。

普通の座席は1,6号車と同じ緑色のロングシートとなっています。

優先座席

優先座席については他の座席と区別しやすいよう、青色の座席となっています。

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車椅子/ベビーカースペース

車両の端部に用意されている車椅子/ベビーカースペース。

一般的な通勤形車両にはない、車椅子やベビーカーの方向けのスペースが用意されています。

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充電スペース

続いて充電スペース。

USB TypeAのポートが用意されています。

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実際に乗車していると外国人観光客の方が使用しているのをよくみます。

4号車

そして最後が真ん中の4号車です。

クロスシート

なんと4号車には、大阪メトロ初導入となるクロスシートが設置されています。

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このクロスシートですが、JR西日本のクロスシートとは異なり進行方向に応じて転換することはできず、常に一方向を向いています。

かなり窮屈な座席

また、実際に座ってみた感想としては、かなり窮屈です。。。

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数分〜数十分程度しか乗らない地下鉄なので大丈夫だとは思いますが、LCCの飛行機よりも座席が狭いのではないかなと思います。

ローレル賞も受賞!

鉄道友の会が毎年1回、前年度に日本国内で営業運転が開始された新造や改造車両の中から、デザインや性能、製造企画などの点で優秀と認められた車両に贈る賞である、ローレル賞も受賞しています。

subway.osakametro.co.jp

さいごに

以上が、大阪メトロの最新鋭車両、400系の解説でした!

400系に乗車される際の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!